【英検とは】英検対策を考える「傾向と対策」
1人は英検1級を持っていて、もう1人はTOEIC900点だったらどっちを選ぶ?
英検を受験者の立場ではなく、企業などの採用者側の視点で見てみましょう。
すでに述べたように、標準英語をいろいろな視点から漏れなく測定しているので、社員採用の際の英語力評価基準として重宝されるのです。
私か企業の人事担当者で、社員を採用する際、将来どの程度の英語力が必要になるのかは未定ではあるけれども、英語力のある社員を必要としていたとします。
そのとき、1人の採用枠に2人の候補者が残り、英語の資格以外の条件がすべて同じだった場合を考えてみましょう。
そのとき、1人は英検1級を持っていて、もう1人はTOEIC900点たったとしたらどうでしょう?
その場合、私は迷わず英検一級保持者を採用します。
なぜTOEICよりも英検一級なのか?
それは、英検一級保持者のほうが危険性が小さいからです。
なぜ、英検一級保持者のほうがリスクが小さいのでしょうか?
その理由は、英検では受信力も発信力も、読み書き力も会話力も、音声語彙も試験されるので、すべての側面で、そこそこの実力が保証されるからです。
オールラウンドの真の英語力が求められる英検
英検の特徴は三つあります。
1つ目は、英検はレベルの範囲が広い。
英検はレベルの範囲が五級から一級までと、きわめて広く、受験者にとっては、入り囗が広く親しみやすい試験と言える点でしょう。
2つ目は、英検は標準的な英語力測る試験
対象とする英語に特定な偏りがなく、標準的な英語力をチェックする試験であるということです。
これは、例えば「TOEIC」はビジネスシーンに特化し、「TOEFL」は海外留学などを主に視野にいれ、はたまた「商業英語」とか「貿易英語」とかいったものとも異なり、
受験者を特定の業界に限ったりしていないわけです。
そして
2つ目は、英検は「インプット力」・「アウトプット力」両方求められる試験。
英検の3つ目の特徴は、英語力のいろいろな側面をバランスよくチェックしている点です。
分かりやすい例として、次に紹介するTOEICを引き合いに出すと、実は、TOEICの通常のテストの場合、測定している英語力は、インプット型(リスニング、リーディング)の英語能力だけです。
残念ながら、TOEICは通常のテストの場合、アウトプット型(スピーキング、ライティング)の英語能力はチェックされていないのです。
これは一例ですが、英検には、このような「漏れ」がないのです。
極論ですが、TOEIC900点保持者は、英語を読んだり、聞いたりする点では申し分ないかもしれませんが、ひょっとして、英文を書いたり、話したりする点では、問題があるかもしれないからです。
もちろん、それは小さい確率かもしれませんが、
どちらか1人を、という状況では、外れる危険性の小さいほうを選ばざるをえないわけです。
「受験テクニック」が最も通用しない英検
このように採用者側にとってありかたい英検ですが、このことは、逆に言えば受験者にとっては、それだけ合格が大変だ、ということになります。
なぜなら、オールラウンドの真の英語力が求められるので、へ夕な「傾向と対策」が通用しないからです。
実のところ「受験テクニック」が最も通用しないのが英検です。
自分の真の英語力を本当に底上げするしか手がありません。
実用英語技能検定試験、通称「英検」は国民的資格試験
実用英語技能検定試験、通称「英検」として知られるこの試験は、知らない日本人は一人もいないと言ってもいいほどの国民的試験です。
小学生からビジネスマンまでを対象にしているような英語の資格試験は、そう多くはないでしょう。
もちろん、正式名である「実用英語技能検定試験」が示す通り、英検は、「実用的な英語」の力を検定します。
だからこそ、英語力の証明という点で、信頼度は高いのでしょう。
英検が現在のような社会的評価を得ているのも、こうした事情かあるからではないでしょうか。
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